ホイル焼きなどにんにくの臭いを消す調理法

ホイル焼きやスープなど、加熱処理したにんにくは臭いが消える。これは本当なのでしょうか。実はこれ、本当です。

ただし、単純に加熱処理するだけでは十分ではありません。いくつか条件があります。その条件をこちらではご紹介していきます。

ちなみに完全に臭いを消せるわけではないので。過剰に期待しすぎないでくださいね。

加熱処理するときのコツ

にんにくを加熱して臭いを消すには、いくつかの条件があります。

まずにんにくを傷つけないこと。にんにくはキズがつくと、臭いのもとになるアリシンという化合物が作られてしまいます。一度アリシンが作られてしまうと、調理中や食後の胃の中、血液に乗って全身を回る中でいろいろな臭い物質に変化し、にんにく特有の臭いを発生させます。このアリシンがどうやって作られるかと言うと、にんにくがもともと持っているアイリンという物質に、これまたにんにくが持っている酵素、アリナーゼがくっつくと出来上がります。

このうちアリナーゼは加熱によってその働きを失うので、アイリンとくっついてもアリシンを発生させません。

つまり、アリナーゼを加熱してアリシンを発生させなければ、にんにくの臭いは消せると言うことです。

加熱すればニンニクの臭いは消えるか

アリナーゼは80度から100度でその働きを失うため、にんにくをそれ以上の温度に晒す必要がでてきます。

にんにくを切ったり刻んだりした時点で臭いの元が出てきてしまうので、薄皮を丁寧に向いて一片、一片丁寧に処理するしかありません。

もっとも手軽なのは一片をラップでくるみ、電子レンジの真ん中において30秒ほど、二片以上なら1分から2分ほど加熱する方法です。これで臭いがかなり弱くなります。

これ以上の時間加熱するとにんにくの内部が熱くなりすぎて、実が破裂してしまうため注意しましょう。

オーブントースターを利用する際は、200度に設定し10分弱加熱します。そのほかフライパンで焼く、あるいはゆでた場合でもある程度臭いは消せますが、中の方まで火が通らないケースや、焼いている途中でにんにくにキズかついてしまうなどして臭いが発生するので、あまりオススメできません。

臭いが気になる方は、ホイル焼きや煮物、スープなどの料理に利用する前に、この下処理を行っておくと臭いがだいぶ少なくなりますので、ぜひ試してみて下さい。

ニンニクのホイル焼きで臭いは消える?

加熱時間が十分であれば、にんにくのホイル焼きの場合も臭いをぐっと弱くすることができます。ホイル焼きにするときも、にんにくは切らずに塊のまま調理しましょう。カリッとした食感を楽しみたいからといって、十分に加熱しないまま食べてしまったり、大量に食べ過ぎてしまったりすると、にんにく臭さは軽減できませんので注意しましょう。

ニンニクを煮れば臭いは消えるか

にんにくを煮る際は、十分な加熱時間を取る必要があります。アリナーゼは80度から100度で失活するのですが、水の100度という沸点を考えるとにんにくの芯まで十分に加熱できない可能性があります。そこで牛乳でニンニクを煮る方法をおススメします。牛乳には臭いを吸着する成分が入っており、脱臭作用があります。この性質を利用して加熱処理に加え、脱臭作用の相乗効果でにんにくの臭いを消すのです。加熱時間の目安は沸騰してから15分から20分程度です。

ニンニクをゆでると臭いは消えるか

ゆでにんにくの場合も、加熱時間が十分であれば臭いを弱めることができます。ゆでたにんにくはじゃがいものようにホクホクした食感で、にんにく特有の臭いも弱くなっています。ただアリシンが少なくなっているために風味も弱くなるので、にんにくそのものを楽しみたい方にとっては少し物足りないかもしれませんね。

ニンニクのスープや味噌汁は臭わない?

にんにくをスープや味噌汁に入れる際、スライスしたものを使うのが一般的ですが、この食べ方の場合臭いが残ってしまいます。

臭いを出さないようにするコツは、にんにくを切らずにまるごとなべで煮込むか、電子レンジで加熱処理をした後に鍋に入れて煮込むなどの方法です。こうすればにんにくの風味がほのかに香り、においが後を引かないスープや味噌汁を作れます。

ニンニクの素揚げは臭いが出ない?

にんにくの素揚げは、臭いを出さずにおいしく食べられる調理法です。

にんにくを切らずにそのままフライパンに入れ、油をにんにくが隠れるまで入れます。150度程度の低温で10分から15分揚げ、じっくり加熱しましょう。高温で揚げるとすぐに色が変わってしまい、十分に火が通らないので注意が必要です。