味も栄養も違う「にんにく」の産地を紹介します!

イタリアンや中華など様々な料理に使われているにんにくは、私たちの食生活の中で料理のアクセントとして欠かせない存在です。スーパーに行ってみると、国産だけでも複数の地方で採れたものが販売されていますが、実は産地によって味も栄養も違うと言われています。そんなにんにくの産地について、国内外の生産ランキングを交えてご紹介します。

にんにく産地は世界各国にある

にんにくはアジア原産の野菜で、害虫に強く比較的管理が楽なことから、中国や韓国を始めとして世界中で栽培されています。疲労回復や殺菌に効果があると言われており、疲れている時や体力をつけたい時に食べている、という方も多いのではないでしょうか。日本で良く作られているのは皮が白いタイプのものですが、他にも赤い皮のもの、紫の皮などの種類があり、若い葉や茎の部分も「にんにくの芽」として楽しむことができます。古くは紀元前3,000年ごろの、古代エジプトでも栽培されていた歴史の長い野菜です。

国内のにんにく産地の収穫量ランキング!ベスト3

国内では主にどの地域でにんにくが生産されているのか、平成26年の収穫量データから上位3県を見てみましょう。

・にんにく産地の国内ランキング3位 宮崎県

きゅうりやズッキーニ、さといもの収穫量1位で知られる宮城県が、にんにくの収穫量では3位にランクインしました。平成26年の収穫量は544トン、全国的な収穫量の約3.6%を占めています。にんにく料理を多く扱った飲食店も多く、作るだけでなく食べる側としても人気が高いようです。

・にんにく産地の国内ランキング2位 香川県

にんにく収穫量2位は香川県です。平成26年のにんにく収穫量は720トンで、同じく香川県で生産されているなばなの収穫量730トンに並ぶほどの量が作られています。全国的な収穫量の約5.1%を占めており、国内ではかなり力を入れて栽培されているということが分かりますね。

・にんにく産地の国内ランキング1位 青森県

ご自分で食材を購入されている方ならもうお気づきでしょうが、にんにく収穫量1位は青森県です。スーパーの野菜コーナーを見てみると、にんにく栽培が盛んな地域以外ではだいたい青森県産のものが並んでいます。その収穫量は何と13,500トン。他県に比べると圧倒的に多く、全体の収穫量の約70%を占めているというから驚きです。青森県の中でも、特に十和田市はにんにく栽培が盛んに行われており、県内全体のにんにく収穫量の内3割を占める量が収穫されています。

世界のにんにく産地の収穫量ランキング!ベスト3

各国で生産されるにんにくですが、どの国で多く作られているのでしょうか。世界の収穫量ランキングはこちらです。

・にんにく産地の世界ランキング3位 韓国

韓国のにんにく収穫量は410,000トンもあり、人口や国土を考えるとかなりの量が栽培されています。さらに韓国はにんにくの消費量も多く、日本人の20倍以上食べられているそうなのです。たくさん栽培してたくさん消費する。韓国料理に多くにんにくが使用されているのも頷けますね。

・にんにく産地の世界ランキング2位 インド

にんにく収穫量の2位はインドです。その収穫量は1,259,000トンにのぼります。なんだか少し意外な感じもしますが、インドカレーのスパイスにはにんにくが欠かせず、特に南インドカレーにはたっぷりのみじん切りにんにくが入ったものもあるということで、豊富な収穫量にも納得です。

・にんにく産地の世界ランキング1位 中国

国内の1位青森同様、にんにくと言えば中国産、というくらいシェア率が高いのが中国です。小ぶりですが19,168,800トンの収穫量があり、圧倒的な多さとなっています。中華料理でも多くの料理ににんにくが使われていますし、日本でも中国産のにんにくはすでにおなじみの食材です。

にんにく産地によって味や栄養に違いがある

青森県産のにんにくは、寒い場所で育つ寒冷種で福地ホワイト種と言われており、糖度が高く味は甘めのにんにくとなっています。スコルニジン・ゲルマニウム・ビタミンB1が豊富で、コレステロールを抑える働きや動脈硬化、高血圧を予防します。新陳代謝の促進、強壮作用、疲労回復、体力維持に効果が期待できます。

次に、宮崎県産のにんにくは味も美味しく少量でも良い香りが出ます。食べた後のにおいが残りにくいのが特徴です。栄養面では、アミノ酸の一種とした成分が含まれるため抗酸化力が高く動脈硬化の予防や改善、高血圧の予防にも効果的と言われています。

香川県産のにんにくは厚みがあって、香り豊かという特徴を持っています。スコルジンと、アリシンという栄養素がたっぷりと含まれていますので疲労回復や冷え性予防、老化防止に効果的です。

そして、外国産のにんにくについてですが、韓国産のにんにくは味がマイルドでとても食べやすいです。栄養価に関しては日本産のものとさほど変わりはありませんが、使用している農薬や保存状態によって低くなることがあります。

インド産のにんにくは臭いが強くガーリックパウダーやスライス、チップとして使用されることが多いです。栄養価は生のにんにくに比べると落ちますが、その香りの強さからスタミナ増強や健康維持などの効果が期待できると言われています。

最後に、中国産のにんにくですが農薬が多く使われ、その理由から栄養成分は日本産のものよりも落ちます。味は辛みが強いのが特徴です。

このように同じにんにくであっても、産地によって味や栄養には違いがあります。外国産で栽培されている種類のにんにくは、辛みが強く加熱することで身が柔らかいのが特徴です。反して国産のにんにくはうま味や甘みがあり、加熱してもシャキっとした食感を保ちます。